「陰」と「陽」から、「五行」への考え方を述べます。
人々が季節の巡りを感じる時は、「夏」の暑さと「冬」の寒さがもっとも五感を刺激している時期と思います。
それらの「暑さ」「寒さ」から開放されるのが「秋」と「春」です。
春夏秋冬を感じる「暦」の考え方は、地球上の季節の変化からきています。
人間には、いろんな「欲」がありますが、知識欲を満足させるために常に「変化」を求めます。
時と共に4つの季節の間に、「土用」という考え方が生まれ、8つの季節感が出来上がったのです。
「土用の丑の日」は今でも「雑節」として我々の生活に根付いています。
その「土用」も「秋の土用」が一番長く感じられるので、今では、秋だけが暦の考え方の中に残っています。
「五行」は、こうして確立していきました。
「陰」「陽」と共に、五行の「春」、「夏」、「土用」、「秋」、「冬」の考え方は、気学、易学を学ぶための基本となっていきます。
「五行の象徴」
| 木 | 火 | 土 | 金 | 水 |
季節 | 春 | 夏 | 土用 | 秋 | 冬 |
方角 | 東 | 南 | 中央 | 西 | 北 |
色彩 | 青 | 赤 | 黄 | 白 | 黒 |
気象 | 風 | 熱 | 湿 | 燥 | 寒 |
志象 | 怒 | 喜 | 思 | 憂 | 恐 |
味覚 | 酸 | 苦 | 甘 | 辛 | 鹹 |
宮 | 眼 | 舌 | 唇 | 鼻 | 耳 |
臓器 | 肝臓 | 心臓 | 脾臓 | 肺 | 腎臓 |
常象 | 仁 | 礼 | 信 | 義 | 智 |
|
九星 | 三碧、四禄 | 九紫 | 二黒、五黄、八白 | 六白、七赤 | 一白 |
十干 | 甲、乙 | 丙、丁 | 戊、己 | 庚、辛 | 壬、癸 |
十二支 | 寅、卯 | 巳、午 | 辰、戌、丑、未 | 申、酉 | 亥、子 |
また、もう一つの「五行」があります。主に西洋的な考え方ですが「フィフスエレメント」です。
季節感ではなく、我々の生活の中での目に映る現象として「火、水、風(空気)、土(大地)、そして私たち一人一人の人間」を捉えました。
この地球上では4つの物質が存在しますが、それを活用できる人間が居てバランスよく物事が動くようになります。
この人間の動きを「気(エネルギー、波動)」として認識しています。
我々人間が行動して始めて自然との調和が保たれると考えているのです。